ふるさと納税とは、全国の中からあなたが好きな自治体を選び、寄付できる制度です。
もともとは、潤沢な税収のある都市部と、高齢化や人口減少で税収の少ない地方との格差を埋めるために作られた制度です。
ふるさと納税を利用して寄付をすると、所得税と住民税が控除されます。
控除される金額は、寄付金額から2,000円を引いた金額です。

例えば、ふるさと納税で30,000円を寄付した場合、30,000円-2,000円＝28,000円が控除されます。
ただし、寄付できる金額には上限があります。
上限額は年収や家族構成などにより変化するため、上限額をシミュレーションできるサイトで計算してください。

ふるさと納税には、「返礼品を受け取れる」「自治体を応援できる」などのメリットがあります。

①返礼品を受け取れる
ふるさと納税で寄付をすると、寄付額に応じて自治体から返礼品が送られてきます。
ふるさと納税の返礼品には、以下のようなものがあります。

・肉や米、魚介類などの食料品
・旅行
・雑貨
・美容、ファッション
・家具、工芸品
・感謝状、寄付

ふるさと納税は寄付という名目ですが、ショッピング感覚で返礼品を選択可能です。
自治体の名産品や郷土料理など珍しいものもあるため、各自治体の特色を知れるでしょう。

寄付金額に対する返礼品の金額は、総務省により仕入値の30％と決められています。
あくまで仕入値の30％ですので、自治体の努力により仕入値を下げることができれば、利用者が得をします。
いろいろなサイトを探して、お得な返礼品を見つけてください。

②自治体を応援できる
ふるさと納税は、現在あなたが住んでいる自治体以外なら、どこの自治体へも寄付可能です。
生まれ育った地元やお気に入りの旅行先、縁もゆかりもない自治体でも問題ありません。
寄付をすれば自治体の収入が増えて、あなたが直接自治体を応援することになります。

また、寄付する際は、寄付金の使い道を指定できます。
例えば、「子育て支援」や「医療」「動物愛護」「高齢者支援」などがあり、あなたの関心がある問題を選ぶことが可能です。
国民が納めている税金は、基本的に使い道を指定できません。
ふるさと納税は、自分が興味ある使い道を選択できる珍しい制度だといえるでしょう。

「ふるさと納税で節税したい」と考える人は多いですが、ふるさと納税は節税にはなりません。
ふるさと納税は納めるべき税金が減るわけではなく、寄付により税金を前払いする制度です。
税金の前払いする制度と聞くと、「損をしている」と感じますが、返礼品を受け取れるので、単純に税金を支払うよりもお得になります。
節税にはなりませんが、やらないよりもやった方が得なので、しっかりと仕組みを理解して寄付してください。

ふるさと納税は、あなたが好きな自治体を選んで、寄付できる制度です。
寄付金額から2,000円を差し引いた金額が、所得税と住民税から控除されます。
税金が戻ってくるわけではないため、支払総額は減りませんが、返礼品を受け取れるお得な制度です。

ふるさと納税の返礼品には、食料品や地方の名産品・感謝状などさまざまな種類があります。
返礼率の高いお得な返礼品もあるため、いろいろな自治体を探してみてください。
また、寄付金の使い道を指定できるのも、ふるさと納税の特徴です。
「子育て支援」や「動物愛護」など、あなたが関心を持っている社会問題を指定することもできます。
まずは、あなたの限度額がいくらなのかシミュレーションして、限度額に見合った返礼品を選んでください。