クレジットカード納税とは、その名の通り、国税をクレジットカードで支払える制度です。
法人の経営者や個人事業主の方は、税務署から送付される納付書で納める人も多く、クレジットカード納付を知らない人も多いのではないでしょうか。
クレジットカード納税をするには、「国税クレジットカードお支払いサイト」で税目を指定して、納付情報やクレジットカード情報を入力するだけです。
すべての国税に対応しているわけではありませんが、法人税や申告所得税など利用者の多い税金には対応しています。
また、加算税や延滞税などの付帯税の納付も可能です。
ただし、一度クレジットカード納税をしたからといって、次回からも自動的に税金がクレジットカードで支払われるわけではありません。
税金を支払うたびに手続きが必要なので注意してください。

クレジットカード納税には、「ポイントが貯まる」「いつでも納付できる」などのメリットがあります。

・クレジットカードのポイントが貯まる
クレジットカードは利用金額によりポイントが貯まるため、税金の支払額に応じたポイントを得られます。
もらえるポイントはカード会社により異なるため、利用するクレジットカードの利用規約を確認してください。
また、年間の利用金額により、年会費が割引されるサービスを実施しているカード会社もあります。
ポイントの還元率だけでなく、付帯するサービスも含めて検討しましょう。

・24時間いつでも納付できる
クレジットカード納税はインターネット上で手続きするため、納付期限内であれば24時間手続きできます。
土曜日や日曜日でも納付できるため、平日は仕事で忙しい人でも対応可能です。
ただし、納税サイトがメンテナンスに入ることもあるため、できるだけ余裕を持って手続きしましょう。

・税金の支払いを一括管理できる
複数の税金を納税する人は、何の税金をまだ納めていないか分からなくなるケースがあります。
クレジットカード納税をすれば、すべて利用明細に記録されるため、支払い済みの税金をすぐに確認可能です。
また、個人事業主であれば、税金を含めた家計の出費を把握しやすくなるでしょう。

クレジットカード納税は、「手数料がかかる」「対応できない税金がある」などのデメリットがあります。

①手数料がかかる
クレジットカード納税をすると、本来支払う税金とは別に決済手数料がかかります。
納付税額が増えるにつれて、決済手数料も増えていきます。

納付税額30,000円：決済手数料250円
納付税額50,000円：決済手数料418円
納付税額100,000円：決済手数料836円

クレジットカードのポイント還元率が低い場合は、決済手数料の方が高くなる可能性があります。
事前に還元率を確認して、クレジットカードを利用した方がお得か判断してください。

②対応できない税金がある
クレジットカード納税に対応している税金は、年々増えていますが、すべての税金を納付できるわけではありません。
特に地方税は、自治体により対応できる税金が少なかったり、クレジットカード納税に対応していないケースもあります。
すべての税金を納税できると考えていると、クレジットカード納税に対応していない税金の支払いが遅延する可能性があります。
事前に国税クレジットカードお支払いサイトや自治体のホームページを確認して、支払い可能な税金を把握してください。

クレジットカード納税とは、法人税や申告所得税などの税金をクレジットカードで支払える制度です。
クレジットカード納税をすると、24時間の納税が可能で、忙しい経営者でも土日などの休日に対応できます。
また、クレジットカードのポイントが貯まるため、お得に納税が可能です。
ただし、決済手数料が発生するため、得られるポイントと決済手数料を比較して、本当にお得か検討してください。
また、すべての税金をクレジットカードで支払えるわけではありません。
あなたの支払いたい税目が、クレジットカード納税に対応しているか事前に確認しておきましょう。