事業を始めて税理士を探す際に、安易に決めてしまうと業績に悪影響を与えます。
自社に合っていない税理士と顧問契約を結ぶと、適切なアドバイスを得られないためです。
例えば、性格が合わずコミュニケーションが取りにくい税理士と契約すると、連絡するのが億劫になり、税金についての相談ができなくなります。
また、自社の事業に詳しくない税理士は、事業の方向性や経営戦略などについて、詳しい話ができないでしょう。
税理士は単に税金の申告を依頼するだけでなく、一緒に事業を盛り上げるパートナーです。
税理士を探す際は、コミュニケーションが取りやすく、自社の事業に関して知識が豊富なことを重視してください。

税理士を探す方法は、インターネットや紹介などさまざまな方法があります。
ここでは、上手に税理士を探せる5つの方法を紹介します。①インターネットで検索する
インターネットで税理士を検索するメリットは、自宅にいながら気軽に探せることです。
インターネット上には多くの税理士が情報を掲載しているので、豊富な選択肢の中から決められるでしょう。
また、「税理士＋自分の住んでいる地域」で検索をすれば、近場で訪問しやすい税理士を探せます。
ただし、インターネット上の情報だけでは、税理士の人柄や経験までは判断できないのがデメリットです。

②知人や取引先からの紹介
知人や取引先から紹介を受ける場合、税理士に対しての客観的な評価を聞けます。
税理士の人柄や仕事への姿勢が事前に分かるため、ミスマッチを減らせるでしょう。
ただし、知人や取引先から紹介を受けると、途中で税理士を変更しづらくなります。
紹介者との関係性も考えてから、紹介を受けるか判断するのがおすすめです。

③日本税理士連合会のホームページで探す
日本税理士連合会のホームページでは、登録されている税理士の情報が公開されています。
地域別や得意分野を指定して検索できるため、自社の事業に詳しい税理士を探せるでしょう。
また、業務停止処分や懲戒処分を受けた履歴も掲載されていて、質の悪い税理士を避けられます。

④セミナーに参加する
税理士は経営者向けに、税制や経営戦略などについてセミナーを開催することがあります。
セミナーに参加して税理士が話している姿を見れば、おおよその人となりを判断可能です。
また、セミナーでの説明が分かりやすいかについても、大きな判断ポイントになります。
セミナー会場まで行くため、手間がかかり、必ずしも良い税理士のセミナーに参加できるわけではないことがデメリットです。

⑤異業種交流会に参加する
経営者が集まる異業種交流会に参加すると、税理士を探しやすいです。
税理士は顧客を見つけるために、異業種交流会に参加することが多いためです。
異業種交流会では落ち着いて話ができるため、税理士の考えや仕事に対する姿勢を確認できるでしょう。
また、司法書士や弁護士・社会保険労務士などの士業とも出会える可能性があります。
他の経営者とも知り合いになれて、事業の幅を広げることも可能です。

税理士探しは、業績を左右する重要な作業です。
税理士の仕事は税務申告だけでなく、経営や経理業務についてアドバイスも含まれているためです。
信頼できない税理士と顧問契約を結んでしまうと、コミュニケーションが疎かになり、税務リスクが増えてしまいます。税理士の探し方は、インターネットや知人からの紹介・セミナーに参加するなど、さまざまな方法があります。
知人からの紹介やセミナーに参加すると、税理士の仕事への姿勢や人となりを判断可能です。
インターネットで探す場合でも、口コミや評価を調べて、信頼できそうか確認することが大切です。
あなたに合った税理士を見つけて、自社の事業を発展させてください。