年代別の資産の平均値
政府が「貯蓄から投資へ」のスローガンを打ち出して、20年以上が経ちました。
新NISAやiDeCoなど投資を後押しする制度の拡充にともない、投資を始めた人も多いのではないでしょうか。
ある程度の資産を形成すると、気になるのが「自分の資産は平均よりも多いのか?」です。日本人の資産の保有額は、金融広報中央委員会が公表している「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和5年調査結果」に記載されています。
年代別の金融資産平均保有額は、以下の通りです。

・20代:平均151万円、中央値10万円
・30代:平均599万円、中央値130万円
・40代:平均811万円、中央値180万円
・50代:平均1,212万円、中央値200万円
・60代:平均1,862万円、中央値530万円
・70代:平均1,683万円、中央値650万円

20代は他の年代と比べても、金融資産の保有額が少ないことが分かります。
20代はまだ収入が少なく、資産形成に回せる資金が少ないためです。
30代と40代は収入がアップしますが、マイホームの購入や教育費など、大きな出費が発生する時期です。
50代や60代になると、金融資産の保有額が一気に増えています。
子育てが終わり、経済的に余裕が出たと考えられます。
また、60代で急に金額が増えているのは、退職金が入ったためだと推測できます。

世帯別の資産の平均値

年代別の金融資産保有額を見ましたが、ここでは、世帯別の金融資産の平均額を見ていきましょう。

・世帯主のみ:平均941万円、中央値100万円
・世帯主夫婦:平均1,516万円、中央値450万円
・世帯主夫婦と子:平均1,212万円、中央値400万円
・世帯主夫婦と親:平均1,615万円、中央値585万円
・その他:平均1,039万円、中央値150万円

もっとも保有額が多いのは、「世帯主夫婦と親」の1,615万円です。
次いで「世帯主夫婦」が1,516万円となっています。
「世帯主夫婦と子」になると1,212万円と減少するため、子育てにかかる費用の負担が大きいと分かります。

毎月いくら資産形成に回すべき?
毎月の給与の手取りから、20~30%を資産形成に回すのが理想とされています。
国税庁の調査によると、2021年の給与所得者の平均給与は443万円でした。
総支給443万円から税金や社会保険料などが引かれると、手取りは350万円ほどになります。
350万円の20~30%は、70万円~105万円です。
月々にすると、5.83万円~8.75万円となります。
この金額を貯蓄できるのが理想ですが、ライフステージごとに生活に必要な資金は異なります。
無理のない範囲で資産形成を進めていきましょう。資産形成をスムーズに進めるコツは、毎月の目標額を決めることです。
例えば、毎月5万円を資産形成に回すと決めたら、どうすれば5万円を捻出できるか考えましょう。
無駄な出費をなくすために、家計簿を付けるのもいいでしょう。
毎月残った分を貯蓄しようと考えると、結局すべて使ってしまい、手元にお金が残らないものです。
貯蓄だけでなく、株式や投資信託なども活用しながら、計画的に資産形成を進めてください。

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税理士高瀬智亨

税理士高瀬智亨

高瀬智亨(タカセノリユキ)
東京都出身、沖縄県宮古島市在住

・税理士(一番儲かると言われる資産税は苦手です)
・日報コンサルタント(自分の日報は、良くさぼります)
・キャシュフローコーチ(キャシュの重要性を、お金が無くなった今、痛感しています)
・融資spコンサルタント(自分の融資で失敗しました)
・全日本空手道連盟 公認4段位
・TKC全国会会員

主要著書:『小さな会社の決算塾(三修社)』
     『成功する治療院経営バイブル(同友館)』
     『増販増客集(企画塾)』

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